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淹れ方ひとつでこんなにも違う、天然水で淹れるお茶

お茶のおいしさの決め手となるのは、「茶葉」だと思われがちですが、実は「水」が美味しさの決め手となるのです。どんなに上質なお茶でも、水の選び方ひとつで台無しになることもあるほど。ここでは美味しいお茶を味わうためのポイントをご紹介していきます。

お茶との相性がよい天然水とは?

おいしいお茶を淹れる一番のポイントは「水」です。

沸騰させるから水道水でも同じだろうと思っている方が意外と多いですが、水道水に含まれる塩素は5分以上沸騰させないと独特の臭いが残ってしまう場合もあります。とても繊細なお茶の風味を損なう要因にもなるため水道水は避けたほうがよいでしょう。

浄水器の水についても、完全に塩素などの含有物が除去されるわけではありませんので、水道水同様に煮沸させる手間が必要になります。しかしながら、煮沸した水は、ミネラル分も一緒に除去してしまうため、味わいの少ない淡泊な風味になってしまいます。

そこでオススメしたいのがミネラルウォーターです。

しかし、ミネラルウォーターなら何でもよいかと言うと決してそうではありません。ミネラルウォーターには「軟水」と「硬水」があり、日本の茶葉の旨みを引き出すことができるのは「軟水」になります。

日本の天然水の多くは軟水なので問題ありませんが、外国産のミネラルウォーターは硬水が多いためよく注意しましょう。日本茶に合う水の硬度は30~80程度がよいと言われています。硬度が低すぎても、苦味や渋みを強く感じやすくなるため、購入時には硬度を確認して選ぶことをオススメします。

ウォーターサーバーでおいしいお茶を淹れるコツとは?

おいしいお茶を淹れる際にもっとも気を付けないといけないのが「お湯の温度」です。煎茶やほうじ茶のように香りや渋みを楽しむお茶は、80℃程度の熱いお湯をさっとくぐらせる程度の短時間で淹れると、香りが引き立ちやすくなります。

ウォーターサーバーで80℃のお湯を入れるのはとても簡単です。ウォーターサーバーから直接急須にお湯を入れずに、いったん湯飲みに入れてから急須に戻すだけで約10℃前後温度が下がります。ウォーターサーバーの湯温は約90℃なので、煎茶やほうじ茶を味わう際にはこの方法がオススメです。

甘み・旨みをしっかり味わいたい玉露などのお茶は、60℃ぐらいの低温でゆっくりと淹れるのがよいでしょう。上記のように、いったん湯飲みに注いで5分程度冷ますのもよいですし、待てない方は、1/5程度の冷水を加えると約60℃に調整することが可能です。一度、お水を加える量や冷ます時間などのコツをつかんでしまえば、いつでも美味しいお茶を味わうことができます。

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