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世界遺産「富士山」が育んだ大自然の天然水 - 静岡県(富士の響き)
静岡県御殿場市ってどんなところ?
静岡県御殿場市は富士山の東麓に位置し、富士登山の拠点や避暑別荘地として、また箱根や富士五湖への通過地として発展しました。富士山の山裾にあたるなだ らかに傾斜した土地は主に水田などに利用されているほか、富士山の湧水を利用したわさび田もあり、のどかな景観が広がります。
市街地の標高はおよそ250~700m。標高が高いため気候は一年を通して冷涼です。冬は駿河湾や相模湾からの湿った空気が富士山付近で雲になりやすく、 静岡県内の都市としては寒さが厳しく雪が降ることが多いのが特徴。夏は平均して涼しく快適に過ごせる避暑地として人気です。
「富士の響き」採水地の周辺はこんなところ
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富士山から脈々と湧き出す豊富な湧き水
御殿場には湧水スポットが多いことも特徴です。富士山の地下に蓄えられている豊かな水を求めて遠方から水を求めて来る人も少なくありません。コーヒーや紅茶を淹れるとおいしいと評判のようです。
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雪や雨が生み出す富士山の天然水
御殿場は富士山、丹沢、箱根山 、愛鷹山に囲まれた複雑な地形になっているので局地的な前線が発生し、御殿場や箱根だけが雨や雪になることがあります。これ を御殿場では「御厨の私雨」(みくりやのわたくしあめ)と呼びます。
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繊細なわさび栽培に適した気象条件
採水地周辺は、富士山からの豊富な水量と一定の温度、水の透明度などわさび栽培に適した土地のため古くからわさび栽培がおこなわれています。
工場長が語る「御殿場採水工場」

富士山が生み出した希少な天然水を味わってください
「富士の響き」の魅力については、「バナジウムを含有する弱アルカリ性の天然水だから健康や美容のサポートにもなります。
また3つの採水地の中でもっとも 硬度が高い(硬度53mg/L)軟水だということも大きな魅力。軟水は和食によく合うと言われますが、ぜひこの水でご飯を炊いてみてください。米がふっくらとして噛むほどに旨味が増しておいしいですよ。」

最新鋭のフルオートメーション化された製造ラインで衛生管理
北西に富士山を望む広大な裾野にある「御殿場採水工場」では、敷地内の地下深くから採水するので原水は常に新鮮。さらにボトル成型から、殺菌、充填、箱詰、発送まで一連の作業をフルオートメーション化した最新設備が揃っており、「富士の響き」をお客様に届けるため衛生安全管理を徹底しています。「フルオートメーションは衛生面で安心できますが、故障するとラインが止まってしまい製造も出荷も遅れてしまいます。だからこそ日々の保守点検・整備は徹底。新鮮な水を速やかにお客様にお届けすることが私たちの使命です」と真剣な眼差しで語るのは工場長の佐野道成さん。
地元密着リポート
冷涼な気候風土と清らかな湧水に恵まれている富士山麓周辺は、古くからわさび栽培がさかんな地域です。御殿場市街地から車で約10分、東富士五湖道路の高架下にあるわさび園を取材してきました。わさび栽培は環境をはじめさまざまな条件が揃わないと難しいと言われますが、わさび栽培に適した条件とは…?お店の方に話を伺いました。
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富士山の大自然が育んだ
清らかな天然水わさび田を流れる清らかな水はもちろん富士山の伏流水。わさび栽培でもっとも大切なのは「水」です。水道水ではダメ、肥料をやるのもダメ。湧水でしか育たない、とてもデリケートな植物なのです。
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滅多に見られない高品質わさび
富士山の湧水で2年の歳月をかけて栽培されるというわさびは、生産量が少ないため一般的には出回らない希少価値の高い逸品。「真妻種」と呼ばれ、身の詰まった粘りある品質が評判。
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わさび栽培には
富士山の天然水が不可欠今回お話を伺った「滝口わさび園」で女将をつとめる滝口さん。「水が一年中枯れず、ずっと流れ続けていなければいけません。水温が一年中13~15度であることも必須条件。わさび栽培には富士山の天然水が欠かせません」と語る。