~家族を守るお水の備え【前編】~なぜ“お水の備え”は進まない?“備えたいけど動けない”家族の防災の実態

スマートフォンに届く災害速報や、テレビで流れる緊急ニュース。日常の中で防災を意識する機会はずいぶんと増え、「もしも」に備えなければ……という気持ちを抱く人も多いはずです。

その反面、重要な備えは後回し……という場合も実際には少なくありません。このような状況から、「明日災害が起きたら、子どもとどう過ごせばいいのだろう?」「我が家の準備は本当に足りているのかな?」といった不安がどこかに残り続けているのではないでしょうか。

「家族の天然水」をコンセプトとするコスモウォーターは2025年9月、「防災と飲用水に関する意識調査」を1000人に実施しました。そこで見えてきたのは、“備えたい気持ち”と“行動”とのあいだに横たわるギャップです。

このギャップは、乳児や未就学児のいる家庭、中高生のいる家庭など、家族構成によってその形も異なることがわかりました。

「何から始めればいいかわからない」「防災費用が気になる」「そもそも備える時間がない」こうした不安はどのように解消すればよいのでしょうか?

今回は、東京都配布の「東京くらし防災」「東京防災」の監修にも携わり、被災経験ファミリーや防災セミナー参加者とも日々向き合っている専門家、NPO法人M-plug理事の冨川万美さんにお話を伺い、行動へ踏み出すためのヒントを探ります。

「防災と飲用水に関する意識調査」
対象期間:2025年9月3日〜4日および9月17日〜22日(2期間に同一設計で回収したデータを合算して集計)
有効回答:1000件
調査方法:インターネット調査
回答者属性:人口構成比に則した20〜60代の生活者で構成。さらに飲用水の準備に関わる人を対象とする。

【専門家紹介】
NPO法人M-plug理事 家庭防災の専門家・冨川万美さん

NPO法人M-plugの理事として、防災に関わる調査・啓発・イベント運営など幅広く活動。東京都が主催する「パパママ東京ぼうさい出張教室」や企業・自治体との連携研修、書籍出版などを通じて「無理なく続けられる防災」のあり方を発信している。
M-plugが掲げる「アクティブ防災*」の考え方を大切にし、自身も二児の母として、家庭でのリアルな体験を交えながら、防災を前向きで軽やかに取り入れる工夫を広めている。

*アクティブ防災とは、重要だとは理解しているものの後回しにしがちな防災を、日常の暮らしの中で無理なく続けられる形にするNPO法人M-plugの独自の取り組み。アクティブ防災を通してM-plugは、家庭ごとの生活スタイルに寄り添いながら、「これならできそう」と思える防災アイデアを発信、提案しています。

◼︎「NPO法人M-plug公式サイト」はこちら

「飲用水の備え」は気になりつつも後回し

アンケートの「十分に自宅の災害対策ができているか」という設問に「十分だと思う」と回答できた人は、なんと8.2%のみ。昨今防災への意識が高まっていると言われるものの、実態としてはあまり対策できていないようです。この“備えたいけど、動けない”というギャップが、家庭の防災の大きな課題でしょう。

また、「自宅での防災で最も重要だと思うものを選んでください。(3つまで選択可)」という設問では、「飲用水の備蓄」が最も多い回答で、79.0%を占めました。

ところが「もしもの時の飲用水の備えについて、十分だと思いますか?(1つ選択)」という設問では、79.8%が「十分ではない」と答えており、「十分だと思う」の回答はたった20.2%。欠かせない備えのひとつであるお水の重要性を理解しながらも、実際の行動が追いついていない現状が浮き彫りになりました。

さらに「子あり世帯」に注目してみると、その傾向はより顕著です。「十分ではない」と回答した割合は全体の79.8%を上回り、83.2%に。家族が増えることで必要となるお水の量も多くなり、その分「備えが足りないのではないか」という不安が強まっていることがわかります。

行動できないという状況はここ10年続く

このアンケート結果を冨川さんにお伝えすると、開口一番の感想は「やっぱり…」でした。

「災害が起こると意識はグッと高まるんです。でも時が経つと、その意識も行動にまではつながらない。いろんな機会にアンケートをとってきましたが、同じような数字に落ち着いてしまうんですよね。もう10年くらい、ずっとこの傾向が続いていると感じます。

家族が増えると、備えておくべき量も自然と多くなります。特に小さなお子さんは体内の水分が失われやすい上に、一度にたくさんのお水を飲むことが難しいため、こまめな水分補給が欠かせません。
さらに、ミルク作りには安全で清潔なお水が必要ですよね。

こうした事情から、子どものいる家庭では、ほかの家庭に比べて『お水の備え』への不安がより大きい傾向があります」と冨川さんは指摘します。

では、なぜ多くの人が“必要性を感じながらも備えを後回しにしてしまう”のでしょうか。次の章では、その原因を紐解いていきます。

お水の備えが進まないのはなぜ?家族の形に見る理由

「やらなきゃ」と思いながらも、なかなか行動に移せない背景には何があるのか。アンケートでは、飲用水の備えに取り組む上で、多くの家庭が直面している“小さな壁”が見えてきました。

『保管場所がない』『費用』『手間』、理由はそれだけ?

「飲用水の備えについて、十分に備えられていない理由を教えてください(複数選択可)」という設問では、全体の40.5%が「保管場所の問題」、27.1%が「賞味期限の管理などの入れ替えの手間」、そして24.2%が「費用感」と答えました。

一方で、「必要なお水の量がわからない」「重くて運べない(階段・集合住宅など)」「つい忘れる、忙しい」といった理由も20%前後と少なくありません。つまり多くの人が、いくつもの小さな壁を同時に抱えていて、それが飲用水の備えを後回しにしてしまう背景にあることがわかります。

子どもがいる世帯では「置き場所」と「重さ」がより大きな壁に

子どものいるご家庭では「保管場所の問題」や「重くて運べない」ことが飲用水を十分に備えられていない原因であると回答する方の割合が、全体よりやや多めの傾向にありました。

「保管場所の問題」に関しては、とくに「末子が小学生」の世帯では45.0%とさらに高い割合です。また、「重くて運べない」に関しては、「末子乳児~未就学児」の世帯では33.7%と、こちらも高い割合を占めていました。

忙しさと現実的な負担が、子育て世帯の備えを遠ざける

この結果について冨川さんは、「特に子どもがいる世帯では、保管場所の問題が全体よりも高い割合で出ています。家族全員分を備えるとなると、どうしても場所や管理のハードルが大きくなるのだと思います」と指摘しました。

さらに「幼い子がいる世帯では、災害時に給水所まで行くこと自体が現実的ではありません。並ぶ・運ぶ・帰宅する、そのすべてが大きな負担になってしまいますよね。だからこそ、家にお水がある状態をつくることが重要です」と言います。

お水の備蓄はどのくらいあると安心?大切なのは「我が家に合った備え」

実際に、お水をどのくらいの量、備蓄しておけば良いかということが気になりますよね。お水の備蓄量の目安として、農林水産省が推奨しているのは「一人1日3リットル×3日*」。しかしながら、アンケートでは、多くの方がその数字にピンと来ていない様子がうかがえました。
この結果を受けて、冨川さんに、「一人1日3リットル×3日」を基準にした、“我が家に必要な備蓄量”をイメージできる方法を聞いてみました。

*出典:農林水産省「大事な水、どうやって備えますか?」

お水の量をイメージして生活してみること

政府が推奨している備蓄水の目安は、「一人1日3リットル×3日」。けれどアンケートでは、この量のお水を「確保できていない/わからない」と答えた人が全体で78.6%にのぼりました。さらに子あり世帯では83.0%と、より多くの家庭で対策が追いついていない実態が浮かび上がります。

先の設問「飲用水を十分に備えられていない理由」での「保管場所の問題」や「重くて運べない」などの回答結果を鑑みると、大半の家庭が「一人1日3リットル×3日」を備えられていないというのも想像に難くありません。このような状況を受け、冨川さんから次のようなアドバイスがありました。

「“一人1日3リットル×3日”というのは災害時の基本的な目安で、備えを考える上でとても大切な指標です。ただ、実際の消費量は人によって大きく異なります。大人と子ども、活動量の多い日と少ない日、季節によっても違いますよね。ですから“必ず3リットル”とぴったり合わせることにとらわれるのではなく、ご家庭の実態に合わせて、どのくらい必要かを知っておくことが大切です。

そのための第一歩は、『我が家の1日の飲用量』をざっくり体感してみること。たとえば普段の水筒の補充回数を数えてみる、キャンプやアウトドアで実際にシミュレーションしてみる、ウォーターサーバーで試してみるといった方法があります。子どもによってお水を飲む量も大きく違いますから、家族の年齢やライフスタイルに合わせて必要量をイメージしておくことが大切です」と、冨川さんは強調します。

家庭で無理なく続けられる仕組みづくりがこれからの防災

ファミリー層に向けた防災セミナーで、冨川さんが大切にしてほしいと伝えているのは「命・生活・健康」という3つの柱です。

「中でも、命を守るために欠かせないのがお水です。自然災害に遭うと、ショックや緊張で食欲が落ちる方も少なくありません。でも水分だけは、確実にとれるようにしておく必要があります」と冨川さんは語ります。

そのうえで冨川さんが強調するのは、防災を特別視せず、家庭で無理なく続けられる仕組みをつくること。

「子どもがいる世帯では、とくに“ゼロにしない備え”が大切です。特別な準備を増やすのではなく、普段の暮らしの延長線上で少しだけ“もしも”を意識する。いつもの飲用水を少し多めに買っておく、ウォーターサーバーの水ボトルのストックを少し多めに残しておく、そんな小さな工夫から始めてみてください」

日常と非日常の境目を曖昧にして、暮らしの中に“ちょうどいい備え”を置いておく。冨川さんのメッセージは、子どものいるご家庭こそ大切にしたい「防災との向き合い方」を教えてくれます。無理なく続けられる仕組みこそが、これからの防災の姿なのではないでしょうか。

日常も、非常時も、この1台で。「smartプラスNext」

smartプラスNextは、ボタンひとつでお好みの温度を選べる水温調整機能や、足元でラクに交換できるボトル設計など、毎日の使いやすさにこだわったウォーターサーバーです。飲み終わったボトルは自動で小さく縮む構造のため、後片付けもスムーズに行えます。また、smartプラスNextは日常生活だけでなく、「もしも」の時にも頼れる存在です。付属の「非常用電源ユニット」を背面に接続するだけで、停電時でも常温水を供給できます。水ボトル自体もそのまま備蓄水として利用できるため、無理なく続けられる防災対策としても最適です。

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会員さま専用オンラインストアご紹介

家族を守る“ちょうどいい備え”の役に立つアイテムを、会員さま専用オンラインストアの<防災カテゴリー>でご紹介しています。

※商品のご購入はコスモウォーターを現在ご利用中のお客様に限ります。

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