アルカリイオン水とは?特徴や天然水との違いについて紹介

アルカリイオン水を聞いたことがあるけれど、どんなものなのかよく分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、この記事ではアルカリイオン水に関する基本的な情報や飲む方法を紹介します。
アルカリイオン水を飲むには注意がいくつかありますので、ぜひ参考にしてください。
アルカリイオン水とは
アルカリイオン水とは、アルカリイオン整水器によってつくられたpHが9~10のお水のことです。
pH(ピーエイチもしくはペーハー)とは水素イオン濃度で、1〜14の数字で表し中間の7が中性です。数字が大きいとアルカリ性、数字が小さいと酸性を示します。アルカリイオン水は、お水を電気分解することによって弱アルカリ性にすることから、飲用アルカリ性電解水とも呼ばれています。
アルカリイオン水を使用すると、料理の酸味を中和したり、食材の色合いを鮮やかに保ったりすることができます。
例えば、野菜の茹で汁にアルカリイオン水を加えることで、野菜が鮮やかな色合いを保ち、野菜本来の甘みを引き出すことができます。
アルカリイオン水の効果
アルカリイオン水の効果について解説します。
胃腸症状の改善
日常的にアルカリイオン水を飲むことで、胃腸症状が改善する効果が期待できます。具体的には慢性下痢・胃酸過多・制酸・消化不良・胃腸内異常醗酵などです。
アルカリイオン水の効果を確かめる実験も行われました。胃腸症状がある患者25名に2週間pH9.5のアルカリイオン水を毎日1Lずつ飲用してもらった結果、症状が悪化する人はゼロで、症状が改善した人が22名でした。さらに便通が良くなったと回答した方が約70%でした。
ただし、アルカリイオン水が胃腸症状の改善に効果があるメカニズムはまだ解明されていません。現段階では水素イオンやカルシウムなどが複合的に作用しているのではないかとされています。
安全性は証明済み
弱アルカリ性のアルカリイオン水を毎日飲んでも安全かどうか、気にされる方も多いでしょう。金属溶出物やトリハロメタンなどの副生成物を調べる検査やラットを用いた実験が行われました。いずれの項目でも安全性に問題はないという結果が出ています。
アルカリイオン整水器は国から医療機器として正式認証されていることから、アルカリイオン水の安全性は証明されていると言えるのではないでしょうか。
医薬品のような即効性はない
しかし、アルカリイオン水は医薬品ではありません。飲めばすぐに胃腸症状が改善されるわけではなく、軽めの胃腸症状をやわらげると考えられています。
アルカリイオン水を飲むには?
アルカリイオン水を飲む方法は主に2つあります。
ペットボトル
1つ目はペットボトルに入ったアルカリイオン水を購入することです。スーパーやネット通販でも気軽に購入でき、500ml入りで100円前後です。ペットボトルのアルカリイオン水はpHが8~9と中性に近い商品が多いため、初めてアルカリイオン水を飲む方はペットボトルの商品から試してみてもいいでしょう。
アルカリイオン整水器を使う
2つ目は家庭用のアルカリイオン整水器を使ってつくることです。アルカリイオン整水器は水道に直結して使用し、据え置き型やアンダーシンク型などのタイプがあります。多くのアルカリイオン整水器には浄水機能も付いていて、水道水をきれいにした後に電気分解をしてアルカリイオン水をつくり出します。
アルカリイオン整水器を使えば、pHを調節することが可能です。最初のうちはpH8~9のアルカリイオン水を飲んでみて、その後慣れてきたらpH9~10に上げることをおすすめします。
アルカリイオン水を飲む時の注意点
アルカリイオン水を飲む時の注意点を3つ紹介します。
1日の飲用量は500ml~1L
アルカリイオン水は医療的な効果が厚生労働省より認められているため、飲む量にも気を付ける必要があります。
まずはコップ1杯のアルカリイオン水を飲んでみましょう。慣れてきたら飲む量を増やします。安全性が担保されているのは1日に500ml~1Lです。アルカリイオン水を飲みすぎてしまうと、胃酸の働きが弱まり下痢になることもありますので、飲み過ぎには注意しましょう。
pHの値に注意
アルカリイオン水を家庭用のアルカリイオン整水器でつくる場合は、pHの値を調整することができると先ほど述べました。
初めてアルカリイオン水を飲む場合は、pHを中性の7に近い8~9にしましょう。アルカリイオン水に慣れてきたら9~10程度まで上げても大丈夫ですが、胃腸に不調が出た場合は飲むのを中止してください。
また、乳幼児にはアルカリイオン水を与えるのはNGです。内臓が未発達の乳幼児はアルカリ性のお水をうまく消化できずに下痢になる可能性が高いからです。
H3:医薬品と一緒に服用しない
アルカリイオン水で医薬品を服用しないでください。アルカリイオン水によって、薬の効果に変化が出たり副作用が強く出てしまったりする可能性があります。薬を飲む時は天然水や水道水で飲むことがおすすめです。
アルカリイオン水と天然水の違い
アルカリイオン水と天然水の主な違いは、お水に含まれるミネラルやイオンの種類と量です。
天然水は、地下水や山の湧き水など自然の水源から採取されたお水です。水源から採取されたお水にはカルシウム・マグネシウム・カリウム・ナトリウムなどのミネラルが豊富に含まれています。
一方、アルカリイオン水は、通常のお水を電気分解することによってアルカリ性にしたお水です。この処理によりアルカリイオン水には、通常のお水よりも多くの水素イオンを含み、pH値が高くなります。アルカリイオン水には、元々ミネラルを含んでいないお水を使用する場合がありますが、後からミネラルを添加する処理を行うこともあります。
家族みんなが安全なお水を選ぼう
アルカリイオン水の効果や飲み方の注意点について紹介しました。
胃腸に慢性的なトラブルがある方は一度アルカリイオン水を飲んで、症状が緩和されるかどうか試してみるのも1つの手です。ただし、アルカリイオン水の飲みすぎやpHによって、胃腸に負担がかからないよう注意が必要です。
家庭に乳幼児がいる場合は、小さな身体の負担になる恐れがありますので、アルカリイオン水を避けた方が良いでしょう。
pHや飲む量などを気にしながらお水を飲むのは多少面倒かと思います。
おいしいお水を安全に飲むには、適度にミネラルを含んだコスモウォーターがおすすめです。
コスモウォーターの天然水は、毎日地下深くから採水し、人工的にミネラル分を足したり、成分に手を加えていません。自然本来のおいしさを味わえます。
また、コスモウォーターはこどもが飲むのに適した天然水です。
アルカリイオン水のように、こどもが飲むお水と大人が飲むお水を分ける必要はありません。手間がなく、安全でおいしいお水を家族みんなで飲むことができます。
毎日飲む水は健康状態にも影響する大切な要素です。
ぜひ、コスモウォーターを利用して、おいしく安全なお水で健やかな毎日をお過ごしください。