水道水が飲める国は9か国?飲める国の詳細や飲めない原因など詳しく紹介
海外旅行の際、水道水をそのまま飲むと危険なので「販売されているペットボトルのお水を飲むように」と促されたことはありませんか。
日本の水道水はとてもきれいでそのまま飲めるので、その感覚のまま他の国の水道水を口にしてしまうと非常に危険です。
今回は、海外でも水道水が飲める国を紹介し、水道水が飲めない国の原因や日本の水道水が安全な理由、海外に行く際の注意点などを詳しく解説します。
海外の水道事情を知っておきたい方や日本の水道水の詳細をチェックしたい方は、最後までご覧ください。
水道水が飲める国はどこ?9か国をチェック
早速、水道水がそのまま飲める国について地域ごとに詳しく確認していきましょう。
アジア圏では日本のみ
私たちの住む日本では、当たり前のように水道水を飲むことができますが、アジア圏の他の国では飲めることが当たり前ではありません。
アジアの国で水道水をそのまま飲むことができるのは、日本だけです。
韓国や中国、タイなど、日本人の人気の旅先ですが、どこも水道水をそのまま飲むことはできないので注意してください。
ヨーロッパ圏は比較的、水道水を飲める国が多い
ヨーロッパの国は比較的、水道水が安全な国が多いです。水道水がそのまま飲めるヨーロッパの国は以下の8つです。
・オーストリア
・アイスランド
・アイルランド
・デンマーク
・ドイツ
・スロベニア
・フィンランド
・ノルウェー
ヨーロッパの国々は比較的国土が狭いため、水道インフラが整えやすいと言われています。また、水源が豊富な国が多いことも安全な水道水が飲める理由でもあります。
都市によっては飲める国も
上記の国にプラスして、オーストラリアのシドニーやスウェーデンのストックホルムも安全な水道水が飲める地域です。
これらの国では、地域によっては水道水が整備されていないこともあるので、より慎重にそのエリアは安全かどうか確認する必要があるでしょう。
飲める国でも硬度に注意
ここまでで紹介した水道水をそのまま飲めるヨーロッパの8か国は、飲めるとはいっても日本と違って硬水なので注意が必要です。
ヨーロッパは石灰岩が多い地質なので、お水がゆっくりと石灰層を流れ、ろ過されることでミネラル豊富な硬度の高いお水となります。
反対に、オーストラリアのシドニーでは日本人が飲み慣れた軟水が出ます。
ヨーロッパの水道水が飲める国に旅行する際は、「飲めるけど硬水」であるを考慮しておきましょう。
水道水をそのまま飲めない国の原因は?
上記で紹介した9か国と2都市以外の地域では、基本的にそのまま水道水を飲むことができません。
どうして水道水をそのまま飲めないのか、理由や原因を解説します。
河川などの水質が悪い
各国で水道水を飲むことができない1つ目の原因は、河川や地下水の水質が悪いことです。
水源となる河川などのお水が汚染されていると、水道水の安全性を保つのも難しくなります。
特にサハラ以南のアフリカ諸国では、河川や井戸水にたどり着いても泥や細菌、動物などのふん尿が混ざった汚染された危険なお水しか得られない現状があります。
水道設備が整備されていない
また、水道設備が整備されていないことが、水道水の安全性が不十分な理由の1つです。
十分な浄水施設や適切な水道管の整備が行われていないと、水道水が安全に利用できません。
日本でも、河川や地下水によってはそのまま飲めない水質のものもありますが、適切な水道設備のもとで厳重な水質管理が行われているため安全に飲むことができるのです。
水源が確保できない
水道水が飲めない原因の1つに、その国で十分な水源が確保できないことがあります。
気候変動や人口増加により水不足が深刻化している国では、水源確保が難しくなります。
また、水源の1つである河川は複数の国にまたがって流れているため、水の確保を巡って紛争が起こってしまうことも。
これらの原因により水源が十分に確保できないことで、水道設備を整えるところまで手が回らず、結果として水道水の安全性が確保できない国があります。
日本の水道水は非常に安全!
私たちの住む日本は世界の中でもトップクラスの水道水の安全さを誇ります。
どのような理由で日本の水道水は安全なのか、詳しく確認してみましょう。
高い水質基準が設けられているから
日本の水道水が安全である1つ目の理由は、国で設けられている高い水質基準があるからです。
こちらは厚生労働省により、水道法4条にて基準が定められています。
51項目ある水質基準項目以外に、27項目ある水質管理目標設定項目や46項目ある要検討項目などがあります。
水質基準項目は必ず適合する必要があり検査が必要ですが、水質管理目標設定項目と要検討項目は水道水への含有量や人体への影響がまだはっきりしていないものです。
これらの物質も日々留意し、研究が進んで影響がわかれば水質基準項目に追加されるなど、日本の水質基準は常に最新の研究が反映されています。
降水量が多く水源が豊富
日本は、世界的に見ても非常に降水量の多い国です。
日本の降水量は世界平均の約2倍もあり、そのため日本ではお水が確保しやすく、水道水が安全に使える要因の1つにもなっています。
国土がそこまで広くなくインフラ整備しやすい
水不足で国土が広い国の場合、なかなか全土に水道インフラを整備するのが難しいですが、日本は国土が広くないため比較的容易にインフラ整備できるのも、水道水が安全な1つの理由です。
そのため、国内の水道普及率は2020年時点で98%にのぼります。
国内全域においてきれいで安全な水道水が飲めるのは、世界に誇れる日本の魅力だと言えます。
水道水が飲めない国での注意点
水道水が飲めない国を旅行する際、どのような点に注意しておくべきかチェックしていきましょう。
屋台での食事には注意が必要
水道水が飲めない国では、屋台での食事には特に注意が必要です。
屋台の料理に使用されるお水が清潔でない場合、食中毒のリスクが高まります。
外食の場合でも、レストランの食事はミネラルウォーターが使われていて安全なケースが多いので、できるだけレストランを選ぶ方が安全です。
歯磨きやシャワーでも口にお水が入らないように
歯磨きやシャワーの際も、口にお水が入らないように注意しましょう。
歯ブラシを使った後やシャワーの際に口に入るお水が、安全でない場合があります。
特に歯磨きの際は、ボトルのミネラルウォーターを使うのが無難です。
煮沸消毒は大変なので基本はボトル入りのお水を買うのがおすすめ
そのまま飲めない海外のお水でも、煮沸消毒すれば飲めるようになります。
最低1分間、標高2,000m以上の地域なら3分間、しっかりと沸騰させることで微生物などを死滅させられます。
とはいえ、外国に滞在中いつも煮沸消毒をするのはとても大変なので、できればペットボトルに詰められた安全なミネラルウォーターを買う方がいいでしょう。
せっかくの旅行で食中毒を起こしてしまわないように、お水の安全性に気を配ってみてください。
日本でおいしく安全な天然水を飲むならコスモウォーター
今回は、水道水を飲める国について解説し、水道水をそのまま飲めない国の原因や日本の水道水の安全性の高さについても紹介しました。
日本の水道水は非常に安全ですが、さらに安全でおいしいお水を利用したい方にはコスモウォーターがおすすめです。
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〈参考サイト〉
水道水質基準について|厚生労働省
水道の現状と未来を考える-水道法の一部改正|独立行政法人国民生活センター
水資源に関する国際的な取組み|国土交通省
水資源に関する世界の現状世界の現状、日本の現状|国土交通省
どんなに汚くてもこの水を飲むしかない…。|公益財団法人日本ユニセフ協会
病気にならないために|厚生労働省検疫所FORTH
水の歴史館 硬い水と軟らかい水-3|西条市
(上記すべて参照:2024-1-11)